こんにちは。ブロガーのアキラです。
前回の記事
「SBI証券のiDeCo開始の申し込み、やってみたら簡単だった話」
の続きです。
SBI証券からIDとパスワードが届いたので、それらを使って実際にSBI証券でイデコを開始するときの注意点を書いてみようと思います。
イデコを開始したら「損益・損益率がマイナスで驚いた」など、いろいろなことがありました。
イデコを開始するまでの話
「損益・損益率がマイナスで驚いた」の話をする前に、
SBI証券から、IDとパスワードが届き、イデコを開始するまでの話
を簡単にしますね。
「損益・損益率がマイナスで驚いた」話から読みたい人は、こちらをクリックすると、該当箇所に飛びます。
まず「加入者サイト」にログインする
SBI証券から届いた、IDとパスワードを使うことで、SBIベネフィットシステムというページから「加入者サイト」にログインできます。
私たちは、この「加入者サイト」で、イデコの運用を行ったり、資産状況の確認を行うことになります。
私は2週間に一度はログインして、資産の増減に一喜一憂するのを趣味としています。
どの商品を運用するか決める
「加入者サイト」にログインして、まずやることといえば『掛金の配分割合の変更』でしょう。
『掛金の配分割合の変更』とは、
イデコにおいて、どの商品(株、債券、生命保険、定期預金)を年金資産として運用するのか、選択すること
です。
初期設定では「元本確保型」の商品が選択されている ※後日、法改正により変更
イデコの初期設定では、「元本確保型」の商品に、掛金の100%が配分されています。 ※後日、法改正により変更されました。
※2018年5月から、初期設定が「元本確保型」の商品から、「指定運用方法」で定められた商品へと、変更されました。
「指定運用方法」で定められた商品とは、おそらく「元本変動型商品」(=投資信託)がメインになると思われます。
「指定運用方法」で定められた商品でかまわない、という人は初期設定のままでOKです。
ですが、自分で運用商品を選びたい人(おそらく多くの人はこちら)は、『掛金の配分割合の変更』するわけです。
イデコの商品選択の例
たとえば、
掛金の配分割合を、初期設定から、
・ひふみ年金に30%、
・DCニッセイ外国株式インデックスに50%、
・三菱UFJ国内債券インデックスファンド20%に
変更しよう!
みたいに。
ちなみに、私が現在(2018年9月時点)イデコで選んでいる商品をご紹介すると、
【国内株式】三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 10%
【先進国株式】iFree NYダウ・インデックス 10%
【先進国株式】DCニッセイ外国株式インデックス 40%
【新興国株式】EXE-i 新興国株式ファンド 20%
【内外株式】ひふみ年金 10%
【内外株式】EXE-i グローバル中小型株式ファンド 10%
の、株式100%です。
「加入者サイト」での操作はカンタン
イデコの運用に関し、「加入者サイト」で難しい操作は要求されません。
「加入者サイト」のページをあちこち眺めたり、いろいろ操作しているうちに自然とやり方が分かってくるはずです。
注意点3つ
ですが、「加入者サイト」でいろいろ操作していて、「初心者はここに気をつけた方が良いな」と感じた疑問点・注意点が3つほどありました。
疑問点・注意点3つ
- イデコ開始直後、損益と損益率がすごいマイナスでビビる
- 初月は2か月分の掛金が口座から引き落とされる
- ログインして掛金の配分割合を変更しないと、自分の望まない商品を運用し続ける羽目になる
以下、この3点を順に書いていきます。
注意点①:損益と損益率がすごいマイナスでビビる
前述した「加入者サイト」(SBI証券の場合、『SBIベネフィット・システムズ株式会社』というサイト)では、自分の資産状況を確認することができます。
イデコを始めた人の多くが、ワクワクしながら自分の資産状況を確認すると思うのですが、私の場合、イデコ開始初期の段階で、損益・損益率が、ともに赤くマイナス表示されているのに驚きました。
自分、損してる!!!
以下、赤いマイナス表示をはじめて見た時の、私の頭の中を再現。
もしかして自分が選んだ商品が悪かったのか?(自責の念)
↓
そもそもSBI証券のイデコって大丈夫なの?あやしいの?(いったん他責もしてみる)
↓
自分みたいな「馬鹿」がイデコを始めたのがそもそも失敗なの?(やっぱり自責に戻る)
↓
ガーン!!!(ショック!)
このようなネガティブ思考が一瞬で頭の中を駆けめぐりましたね。
イデコ開始当初の段階のマイナスに驚く必要はまったくない!
結論からいうと、イデコ開始当初のマイナスは、
イデコ加入時にかかる手数料(加入時手数料)が、資産残高から引かれていることが原因
です。
マイナスの原因は、(加入時)手数料が引かれているから!
マイナスの原因は、運用商品の選択ミスでも、SBI証券が悪いわけでも、ましてや「あなたが馬鹿だから」というわけでもありません。
イデコ開始当初、手数料負けして赤字になるのは、わりと普通の状況なので、驚いたり、ガッカリする必要はありません。
「驚く必要がない」とする証拠は、検索すると分かりますが、開始当初のマイナスに驚いてる人が複数人いるからです。
イデコ開始当初の損益・損益率のマイナスは、よほど運が良い人でないかぎり、みんな同じです。
どれくらい手数料が引かれてるかを調べる方法
イデコは、継続中や給付時に手数料がかかりますが、加入時に、とくに大きく手数料がかかります(加入時手数料)。
どのくらい手数料が引かれてるかは、加入者サイトの「取引履歴」の「事務手数料履歴」から確認できます。
※ひょっとしたら、今後のアップデートによって、違う操作になっているかも。いずれにせよ「加入者サイト」で、手数料の額は確認できるはず。
私の場合、イデコ開始時に2,983円が手数料として、「資産」から引かれていました。
どれくらいで黒字化するのか
このようにイデコ開始時に、3,000円程度の手数料が引かれる関係で、
・イデコを始めたばかりの人
・会社員など、イデコに掛金を多く拠出できない人
は、そのときの株式市場などの状況にもよりますが、イデコ開始後しばらくは、手数料負けして、損益・損益率がマイナスになることは、けっして珍しくありません。
※参考 私の場合
イデコ開始7カ月後に、「損益率 -0.8%」までマイナスが減り、
開始から11か月後に、「損益率 +3.4%」とプラスなりました。
私の場合は、幸いにも開始1年以内に黒字化しましたけど、これは
・株式市場がわりあい好調だったこと
・自営業者で掛金が大きかった(月6万7000円)こと
によるものであって、かなり早いほうだと思います。
会社員の方や、イデコに毎月1万円拠出するといった人は、イデコ開始後3年間ぐらいは、ずっと赤字でも、それは「ふつう」だと思いますよ。
開始当初のマイナスに、落ち込む必要はまったくありませんし、ましてイデコを止めたりしちゃ勿体ないですよ。
注意点②:初回は2か月分の掛金が引き落とされる
次に気をつけたいのは、初回は掛金2か月分の金額が口座から引き落とされる場合があることです。
SBI証券のホームページにも、「口座から2か月分引き落とされる場合がある」旨が記載されています。
初回掛金の口座振替時期は、SBI証券での書類受付日によって、次のように異なります。
加入申出書類一式 → 毎月 1~5 日(※1)までに当社着分
→ 翌月 26 日より引落開始(※2)加入申出書類一式 → 毎月 6 日(※1)~月末までに当社着分
→ 翌々月 26 日より引落開始(初回のみ2ヵ月分の掛金引落)(※2)引用:SBI証券
提出書類の到達時期によって、初回は口座から2か月分の掛金が引き落とされるみたいです。
そのため、たとえばイデコの掛金が、
月額1万2000円の人は、初回は2万4000円、
月額6万8000円の人は、初回は13万6000円と、けっこうな額が口座から引き落とされることになります。
ネット上では、この初回の引落し金額の大きさに驚いている人もいたので、ご注意ください。
心配な人は、初回だけは、口座の残金に余裕を持たせておくとよいでしょう。
注意点③:「加入者サイト」にログインしないと不本意な商品をずっと運用する羽目になる
イデコ開始時に注意すべきことの3つ目。これがラストです。
SBI証券のイデコでは、初期設定で『元本確保型商品』に掛金100%が配分されています。いました。
※前述したように、法改正があり、2018年5月から初期設定が、『指定運用方法』で定められた商品へと変更されました。
なので、何もしなければ、初期設定の商品のまま、イデコでずっと資産運用することになります(これは、現在も継続中)。
「自分で運用商品を選びたい!」という人は、パスワードとIDが届いたら、早めに、加入者サイト(SBIベネフィットシステム)にログインし、自ら運用商品を選択する必要があります。
ネット上で、すぐにログインしなかったために、不本意にも初期設定の商品をしばらく買ってしまって後悔してる、という人がいたので、ここに注記しておきます。
まとめ
今回の記事をまとめます。
- イデコ開始当初、損益・損益率がマイナスなのは、「手数料負け」のせいであり、珍しい現象ではない。落ち込む必要はない。
- 初回は2か月分の掛金が引き落とされる場合がある。口座の残高など、そのつもりで。
- IDと初期パスワードが届いたら、早めに「加入者サイト」にログインし、自分が選びたい運用商品を選択する。
一言で言うと、
「イデコ開始当初のマイナスは、通常モードだから驚かなくていいよ。逆に開始当初からプラスの方がビックリだよ」
という話でした。
イデコは長期運用が前提なので、短期的な資産の増減に、(私みたいに)一喜一憂し過ぎないようにしましょう。その方が、精神的に良いです。
以上で、「イデコを開始する際の注意点」について終わります。
編集後記
次のイデコの記事では、私のアセットアロケーションについて書く予定です。
※記事書きました→「私のアセットアロケーション(2018年3月現在)」