付加年金

イデコと付加年金の比較~私が付加年金加入を決めた理由~

投稿日:2017年12月30日 更新日:

付加年金に加入しました

先日、近くの市役所で、「付加年金への加入」の申し込みをすませてきました。

過去記事:「付加年金を申し込みに市役所に行ったら10分で手続きが終わった件 ~付加年金の手続き・申し込み方法まとめ~

付加年金に加入できる人

はじめに確認しておくと、付加年金は、加入できる人が限定されています。

・付加年金に加入できる人:自営業者、学生、無職の人など
・加入できない人:サラリーマンや、公務員

自営業者である私は、

「付加年金って、テレビの特集やネット記事を見ると、スゴイお得な制度らしい。自分も加入しよう!」

と、自分の「やりたいことノート」のリストに、「付加年金への加入」を書き込んでいました。

ですが、そのノートに書いたあと、1~2か月ぐらいのあいだ、付加年金への加入をぐだぐた迷ってしまいました。

付加年金への加入を迷った理由

付加年金への加入を迷った理由は、おもに2つあります。

1、すでにイデコに加入している場合、付加年金にも加入すると、イデコへの拠出限度額が減ってしまう。

具体的に言うと、自営業者は、本来イデコに年額816,000円まで拠出できます。これが、付加年金への加入により、5,000円減額され、年額811,000円までとなります(※)。

※追記 2018年から、イデコへの拠出限度額が、「月」単位から、「年」単位に変更されました。そのため、「付加年金への加入で、イデコへの拠出限度額が減ってしまう問題」は、かなり緩和されました。

2、付加年金は、インフレに対応していないので、本当にオトクなのか?

将来のインフレリスクに対応するには、付加年金より、イデコを優先すべきではないのか。

このようなデメリットもあるため、すでにイデコに加入している人は、わざわざ付加年金にも加入しなくて良いのではないか?

付加年金に加入するよりも、イデコ1本に絞ったほうが、オトクなんじゃないの?という疑問です。

イデコvs.付加年金

過去記事でも書きましたが、わたしはすでにイデコ(個人型確定拠出年金)に加入しています。

過去記事:SBI証券のiDeCo開始の申し込み、やってみたら簡単だった話

付加年金を申し込みに、近くの市役所に行くのが面倒くさいという「怠け心」も手伝い(正直、市役所という建物が少し怖かったりもする…)

付加年金も併用するか、イデコ1本でいくか。

心が揺れた時期があります。

今回、そんなわたしが付加年金への加入を決めた理由を書きます。

付加年金への加入を決めた理由

なぜ付加年金への加入を決めたか。

おもな理由は4つ。

1、そもそもイデコに年額816,000円まで拠出できる経済状況にないが、付加年金の年額4,800円(毎月400円)なら払える。

2、付加年金には、最低掛金期間がなく、掛け捨てではないため、気軽に始めやすい。付加年金に加入後、仮に65歳前に脱退しても、それまで付加保険料を払った分だけ、ちゃんと年金受給額に反映(増額)される。

3、長生きする予定なので、付加年金で、生涯貰える終身年金を増やしておきたい。

4、将来インフレが起こっても、通常のインフレ率ならば、付加年金へ加入したほうがオトク。

上記4つの理由を、もう少しくわしく説明しますね。

理由①「月々400円なら払える」

まずは「そもそも論」からです。

そもそも、イデコに限度額の年額816,000円まで払える経済状況にない人は、「付加年金も併用か、イデコ1本か」を、天秤にかける必要はまったくありません。

たしかに、付加年金への加入により、イデコへの拠出限度額は、(わたしの計算だと)年額5,000円減ります。

自営業者の(通常の)イデコへの拠出限度額 年額816,000円
付加年金にも加入した場合、イデコへの拠出限度額 年額811,000円

ですけど、イデコに年額816,000円払える経済状況にない人は、たとえ拠出限度額が5,000円減ったとしても、まったく関係ないんですよね。

だって、そもそも限度額まで払えないんですから(笑い)。

なので、(わたしを含めて)そういう人は、イデコに加入していることを理由として、付加年金への加入をためらう必要は一切ありません。

わたしの場合、1~2カ月もの間、迷う必要が無いのに「あーだこーだ」と逡巡していたことに、気が付いたときは、自分の愚かさに、思わず苦笑いしてしまいました。

※とりあえず結論を書いちゃうと…
イデコに年816,000円(仮に月平均にして払うとすると、毎月68,000円)
払えない人は、イデコと付加年金、どちらか一方を選択する必要はありません。

迷うことなく、イデコと付加年金、両方に加入しましょう。

「イデコに年816,000円も払えない」という人でも、付加年金の毎月400円なら、無理なく払えるはずだからです(週一で缶コーヒー1本程度、節約するだけ)。

なお、「イデコに年816,000円払える経済状況にある人は、どうすべきか」は、この記事の後半に書いています。

理由②「付加年金制度というお手軽制度」

付加年金は、月々400円という少額であること、最低掛け金期間がないこと等から、気軽に始めやすく、途中で脱退しやすい制度です。

仮に、将来、毎月400円払うのもきつい経済状況になり、65歳になる前に付加年金から脱退したとしても、それまで払った付加保険料分だけ、しっかりと年金額は増額されます。

迷ってる暇があったら、お試しに加入してみればよいのです。

理由③「長生きリスク」

イデコは、生涯貰える終身年金でありません。

長生きする自信がある場合、基礎年金しかない自営業者は、付加年金に加入して、終身年金をすこしでも増やし、「長生きリスク」に備えるべきです。

理由④「通常のインフレなら、付加年金で大丈夫」

たしかに、付加年金はインフレには対応していない、というデメリットがあります。

ですが、この記事(国民年金の付加年金はインフレを考慮してもお得な制度か?年利回りを計算しました。 )によると、通常のインフレ率であれば、付加年金のメリットが上回る計算のようです。

以上4つを理由として、私は付加年金に加入しました。

いまのところ(2018年10月現在)、この判断に満足しています。

経済的に余裕のある人は、どちらがオトクなのか

では、イデコに拠出限度額(年額816,000円)まで払える人は、どうすべきでしょうか?

・イデコ1本で行くのか(イデコに年額816,000円拠出する)

・イデコへの拠出限度額が年5,000円減ったとしても、付加年金にも加入すべきなのか(イデコに年額811,000円拠出する+付加年金に年額4,800円払う)

結論から言うと、どちらが「よりオトクか」を一概に決めつけることはできません。

さまざまな選択要素、不確定要素があるからです。

投資期間、加入期間はどれくらいか。どれくらいの期間、イデコで運用するのか、何歳から付加年金に加入するのか。

年金受給期間はどれくらいか。長生きするのか、早死にするのか。

イデコで、どの商品を運用するのか? イデコで選んだ商品が、将来どれくらい値上がりするのか、それともどれくらい値下がりするのか?

・将来、どれくらいのインフレ率になるのか?それとも、どれくらいのデフレ率になるのか?

・今後、(付加)年金制度の存続を含めた、どのような制度変更があるのか?

おそらく付加年金にも加入したほうがオトク

このような不確定要素があるので断言はできないのですが、あえて私見を言わせてもらうと、

「イデコ1本で行く」より、
「イデコ加入者も、付加年金に加入する」ほうが、

オトクな可能性が高い、はず。

結局、イデコに、拠出限度額(年額816,000円)まで払える金持ちも、払えない金持ちじゃない人も、

「イデコ加入者は、付加年金にも加入したほうがオトク!」

というのが、わたしの結論です。

※2018年より、イデコへの拠出が、「月」単位から「年」単位に変更されたことで、「イデコ加入者が、付加年金へ加入するデメリット」(拠出限度額の枠を余らせること)が、ほぼ無くなったのが大きいです。

レアケースも想定してみる

逆に、「イデコ1本」のほうがオトクになる、というレアケースが起きるのは、

・イデコで運用していた株などの価値が爆上げする
・極端なインフレが起きる
・制度変更される(付加年金が不利な方向へ、イデコが有利な方向へ)

といった場合に限られます。

卵は一つのカゴに盛るな

レアケースと言いましたけど、たしかに、「将来の極端なインフレ」や、「付加年金が不利な方向へ、イデコが有利な方向への制度変更」は、いかにもありそうですよね。

う~ん、そうなると「付加年金は止めてけ」となるのですが、将来どうなるかなんて、誰にもわからないですからね。

「将来は不透明」だからこそ、分散によるリスク低減の観点から、やはり、どちらか一方ではなく、両方に保険を掛けておく。

「イデコにも付加年金にも、両方に加入しておく」のが、現時点ではベターと考えます。

具体的には、

・付加年金に毎月400円払う。
・各自の経済状況に応じて、イデコの拠出限度額(年額811,000円)の範囲で、可能な限りにイデコにも拠出する。

のをオススメしますし、わたしはそうしてます。

自分の価値観に合うかどうか

と言いましたが、最後は自己責任でお願いします。

結局のところ、イデコも付加年金も、年金です。年金は「より良い人生を営むための(大切な)保険」にすぎません。

最終的には、自分の信条、価値観、生き様によって、どのような選択をするか決めるべきですね。

もちろん「年金なんて最低限でいいよ」という人も、いるでしょう。

自分が納得する選択をすることが、人生の主導権を自ら握るという意味で、実は一番大切なことだと思います。これは、年金に限りません。

まとめ

最後に、この記事をまとめます。

・まず、自営業者など、入れる人は付加年金にできるだけ早期に加入しましょう。早くに加入しほうが、もちろんそれだけ年金受給額が増えるので、オトクになる可能性が高まります。

付加年金への加入方法については、すでに過去記事で書きました。

過去記事:付加年金を申し込みに市役所に行ったら、あっという間に10分で手続きが終わった話(付加年金への加入手続きと申し込み方法まとめ)

・そして、付加年金だけでなく、イデコにも加入し、株などへの投資を始めましょう。

イデコの始め方は、過去記事を見てください。

過去記事:SBI証券のiDeCo開始の申し込み、やってみたら簡単だった話

・付加年金(年額4,800円)と、イデコの限度額(年額811,000円)を払っても、まだ余裕がある人は、小規模企業共済に入るのがよいと思います。

小規模企業共済の掛金は、月1,000円から70,000円まで選べて、掛金全額、所得控除されます。

わたしは小規模企業共済にも加入し、毎月1,000円払っています。小規模企業共済は加入期間が長いと有利みたいなので、とりあえず掛け金最低額の1,000円ですが、早めに加入しました。

自営業者など、付加年金に入れる人は、わたしみたいにぐずぐずせず、一日でも早く付加年金に入ることをオススメします。これが、この記事のまとめです。

編集後記

本文にも書きましたけど、悩む必要のないこと、「付加年金に加入すると、イデコへの拠出限度額が減っちゃう」に悩んでしまいました。

イデコに限度額まで払えるようになってから、悩むべきでした。

今思えば、「付加年金を申し込むために市役所に行かないですむ理由(怠ける理由)」を、自分の頭の中で、ぐるぐる探していただけかもしれません。

人は、なぜ怠けようとするとき、これほどクリエイティブになるのでしょうか。

かの夏目漱石も、ホントは観に行きたくない芝居を見に、妻と出かける予定がある日は、出発時刻が近づくと、不思議と体調を崩したそうです。

そして、「体調不良なので、今日は芝居を観に行かない!と決まった途端に、漱石の体調は良くなった」というエピソードを、本で読んだ記憶があります(もしかしたら漱石自身の話ではなく、小説の登場人物の話だったかも)。

どうやら、私には、「夏目漱石級のクリエイティブさ」があるようです。

…悔しいので、今回のことを記事にしました。

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