SBI証券のイデコで、わたしが選んだ商品をご紹介します。
・SBI証券のイデコで、どの商品を選べばいいのか迷ってる人
・とりあえず選んだけど、「実はSBIのイデコにはもっと良い商品が隠れてるのでは?」と思ってる人
に役立つ記事です。
前提条件
人それぞれ、イデコへの拠出金額、年齢(受給年齢までの期間)、投資方針など、「前提条件」が異なれば、当然選ぶ商品も違ってきます。
まずは、わたしの個人的な「前提条件」を書いておきますね。
・現在アラフォーなので、年金受給開始まであと約20年。
・投資は、基本的にイデコのみ行っている。
・自営業者であり、イデコには毎月6万7000円拠出している。
・ハイリスクハイリターン志向。
こんな感じで、イデコをやっています。
長期運用
受給開始年齢まで20年ぐらいあるので、わたしのイデコは、長期運用といえるでしょう。
短期運用ではなく、長期運用。
そもそも、イデコは、基本的には長期運用を前提としていますし、いますぐ短期的に儲けようという意図はありません。
投資は基本的にイデコのみ、毎月6万7000円
わたしの投資は
イデコ 毎月6万7000円
課税口座 毎月3000円
この2つだけ。
金額の割合からして、投資は基本的にイデコでのみ行っています。
ハイリターン志向
せっかくイデコで長期運用するのなら、ローリターンではなく、ハイリターンを狙いたい。
なので、イデコでは、より多くのリターンを期待できる「株式の投資信託」を優先的に選ぶことになります。
「株式」を20年以上長期的に運用することで、年金にできるだけ多くの上乗せを狙う作戦です。
イデコは所得控除さえあれば御の字、といった消極的方針ではなく、複利狙いの積極方針です。
SBIのイデコで選んだ商品
上記の投資方針のもと、わたしが選んだ商品は、以下の6つです。
【国内株式】三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 10%
【先進国株式】iFree NYダウ・インデックス 10%
【先進国株式】DCニッセイ外国株式インデックス 40%
【新興国株式】EXE-i 新興国株式ファンド 20%
【内外株式】ひふみ年金 10%
【内外株式】EXE-i グローバル中小型株式ファンド 10%
すべて株式です。
アセットアロケーション
アセットアロケーションはこんな感じ。
先進国株式 60%
新興国株式 20%
先進国株式をメインにしつつ、国内株式と新興国株式にも、ある程度配分するイメージです。
ちなみに、「ひふみ」と「EXE-i グローバル中小型株式ファンド」は、厳密には【内外株式】なのですが、分かりやすく考えるため、
・「ひふみ」【国内株式】
・「EXE-i グローバル中小型株式ファンド」【先進国株式】
として、わたしは分類しています。
「国内株式20%、先進国株式60%、新興国株式20%」にした理由
この「国内20、先進国60、新興国20」というアセットアロケーションに決めた理由を、簡単に説明します。
■「国内株式20%」の理由
ネットや書籍で調べた限り、イデコの「国内株式」は、「0%~50%」にしている人がほとんどでした。
ただ、専門家ほど、日本の低成長などを理由に、「国内株式」は少な目の割合をオススメしている印象を持ちました。
なので、最終的に「国内株式」は、「10%」か「20%」の二択で悩んだのですが、
・話題の「ひふみ年金」にも投資したかったこと
・日本人であるのに「国内株式」を極端に少なくすることに、何となく抵抗感があったこと
から、「20%」にしました。
いまのところ、「20%」より低くするつもりはありません。
■「先進国株式60%」の理由
「先進国株式」(≓アメリカ合衆国株式)をメインにするのが「王道」と主張する記事をいくつか読み、その記事に説得力があったからです。
わたしが年金を受給する20~30年後まで、アメリカ合衆国の「経済的覇権」が続いてもおかしくないかなと。
なんだかんだ言って、アメリカの底力は侮れません。
それに、先進国株(ほぼアメリカ株)といっても、グローバル企業が多くなっていますから、今後、予想以上にアメリカ本土の経済的衰退があったとしても、かならずしも株価の低迷には繋がらないんじゃ、という希望的観測もあります。
■「新興国株式20%」の理由
イデコで約20年長期的に運用することになるので、今後、より高い経済成長が期待できる「新興国株式」にも、しっかり投資したいと思い、「20%」にしました。
本当は、ハイリターンを求めて、楽観的に(ギャンブル的に)「新興国株式」は「30%」まで引き上げたくて、現在も「うずうず」しています。
ですが、「新興国株式」は一般的に信託報酬が高く、かつ
「新興国の経済的成長は、結局は、先進国の経済成長に取り込まれるだけで、期待ほど新興国株式は値上がりしないのでは?」(大略)
という指摘もあるので、「20%」にとどめてる感じですね。
※後日追記
トランプ政権をみていると、「アメリカの凋落は思った以上に早いのかな?先進国『60』は多すぎるかな?」と心配です。
先進国を「60」から「50」に減らして、その減らしたぶん新興国にまわし、全体として「国内20、先進国50、新興国30」のアセットアロケーションを変えてもいいかも、と思い始めています。
いま(2018年9月)、アメリカ株が値上がり過ぎて、新興国株が安くなりすぎてる感もありますしね。
ちなみに、「国内株式20、先進国株式50、新興国株式30」というアセットアロケーションに変えると、モーニングスター代表取締役社長である朝倉智也 氏の著書「iDeCo(イデコ)」で自分年金をつくる 個人型確定拠出年金の超・実践的活用術(祥伝社新書)で、「50歳までの方」に勧めているイデコのアセットアロケーションと同じになります。
気になる人もいると思うので書いておくと、朝倉氏は、その著書の中で、「50歳以降の方」には、「株式50%、債権50%」とし、「国内株式10%、先進国株式30%、新興国株式10%、先進国債権30%、新興国債権20%」を組み入れることを推奨しています。
この「国内20、先進国60、新興国20」のアセットアロケーションになるように、以下の商品を選んだわけです。
【国内株式】三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 10%
【先進国株式】iFree NYダウ・インデックス 10%
【先進国株式】DCニッセイ外国株式インデックス 40%
【新興国株式】EXE-i 新興国株式ファンド 20%
【内外株式】ひふみ年金 10%
【内外株式】EXE-i グローバル中小型株式ファンド 10%
ひふみ年金をのぞいて、おもに信託報酬の低さで選びました。
選んだ商品に自信あり
わたしが選んだ6つの商品は、「EXE-i グローバル中小型株式ファンド」以外、人気商品(※2018年3月の掛金増加額上位ランキング)ベスト7位以内に入っています。
※太字は私が選んだ商品
1位 ひふみ年金
2位 DCニッセイ外国株式インデックス
3位 iFree NYダウ・インデックス
4位 SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ<DC年金>
5位 iFree 8資産バランス
6位 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
7位 EXE-i 新興国株式ファンド
もちろん、他人と同じことが、わたしの商品選択の正しさを証明することにはなりません。
ですが、信託報酬や騰落率を考慮すると、現時点で、【SBI証券 イデコ 株式の投資信託】の中で、かなりベストに近い選択をしているのではないでしょうか。
いまのところ、掛金割合を変えることはあっても、運用商品を変えることは考えていません。
他の選択肢
SBI証券のイデコの運用商品は、品ぞろえが豊富です(2018年1月現在、67商品)。
わたしが選んだ6つ以外に良い商品はないのか。
結論からいうと、「債権」とか「バランス型」も選択肢に入れるなら話は別ですが、わたしのように「株式」だけ狙うとなると、他に良さげな選択肢は、それほど多くないと思います。
他の選択肢としては、
・DCニッセイ日経225インデックスファンドA
・SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ<DC年金>
の2つぐらいでしょうか。
■なぜこの2つを選ばなかったか
信託報酬の点で、競合商品で十分と判断したからです。
信託報酬率(2108年10月5現在)
・高い:年率0.18252%(税抜0.169%)「DCニッセイ日経225インデックスファンドA」
・低い:年率0.1728%(税抜き0.16%)「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」
信託報酬率(2018年10月5日現在)
・高い:年率1.62%(税抜1.50%)「SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ<DC年金>
・低い:年率0.82080%(税抜0.7600%)「ひふみ年金」
信託報酬が低いほうを選びました。
今後の方針
・このままSBI証券でイデコを続ける。
・いま選択している商品は変えなくてOK。
・収入が増えたら、「積み立てNISA」も始める(金融機関は、SBIか楽天にする)。
しばらくはイデコ1本で行く
「積み立てNISA」に魅力的商品が多いといっても、イデコには、「積み立てNISA」が持っていない、所得控除という強力なメリットがあります。
収入が低い段階で、あわてて「積み立てNISA」も始める必要性は感じていません(その経済的余裕はない)。
とにかく本業の収入を増やすことが、現在の最優先事項ですね。
収入が増えるまで、投資は、このままイデコ1本で行う予定です。
前述した投資方針(長期運用、ハイリスクハイリターン)のもと、SBI証券のイデコで、ベストな商品選択をしている自信があります。
【国内株式】三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 10%
【先進国株式】iFree NYダウ・インデックス 10%
【先進国株式】DCニッセイ外国株式インデックス 40%
【新興国株式】EXE-i 新興国株式ファンド 20%
【内外株式】ひふみ年金 10%
【内外株式】EXE-i グローバル中小型株式ファンド 10%
今後は、運用商品はそのままに、掛金割合を少し弄るぐらいですね(新興国株式の割合を増やすかも)。
イデコにおいて、自分がやれることはそれぐらい。
イデコは、はじめに決めることを決めちゃえば、あとは「放置できる」のが大きなメリットです。
編集後記
今後、SBI証券のイデコに、もっと良い商品が投入されたり、信託報酬が下がったりして、運用商品を変更したときは、また記事を書きますね。
イデコについては、以下の本が詳しいです。
「iDeCo(イデコ)」で自分年金をつくる 個人型確定拠出年金の超・実践的活用術(祥伝社新書)
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2016年12月に出版された本で、「品揃え」や「信託報酬」が、現在の状況と少し違ってしまっているのが残念ですが、それでも商品名などが具体的に書かれているので、イデコ初心者の方はいま読んでも十分参考になると思います。