資産運用

横山光昭著「3000円投資」でイチオシとされるバランス型投信「三井住友TAM-世界経済インデックスファンド」を買ってみたけれど

こんにちは、投資で一山築きたいアキラです。

今回は、毎月投資しているバランス型の投資信託の商品を変えようかなって話です。

購入してるバランス型投資信託

・三井住友TAM-世界経済インデックスファンド

というバランス型投信を、毎月3,000円買っています。

書籍「3000円投資」のイチオシ商品

この商品は、「はじめての人のための3000円投資生活 横山光昭著」という本で「イチオシ」と書かれていたので、買い始めた商品です。

内容

バランス型投資信託と一口に言っても、その内容は様々です。

「三井住友TAM-世界経済インデックスファンド」の内容は、

・債権、株式が50%ずつ

・基本組入比率は、地域別(日本、先進国、新興国)のGDP総額の比率を参考に決定される

となっています。

横山さんの本では

これ1つで、世界の株式と債券に投資ができ、手数料(信託報酬)が安いバランス型投信

と、紹介されています。

アセットアロケーション

「三井住友TAM-世界経済インデックスファンド」のアセットアロケーションを数値化すると、以下になります。

株式 計50%
新興国株式 15%
先進国株式 30%
日本株式  5%

債権 計50%
新興国債権 15%
先進国債権 30%
日本債券  5%

GDP総額の比率なので、こんな感じです。
日本カテゴリが、株式と債券合わせても10%と、少な目なのが特徴です。

投資結果

2017年9月から買い始めて、7カ月経過しました。

投資結果は、、、

わずかにマイナス(損益 -0.46%)となっています。

7カ月で儲けようとかは考えていないので、現時点で、損益がマイナスであることはまったく気にしていません。

ですが、今となっては「三井住友TAM-世界経済インデックスファンド」より、もっと良い商品がほかにあるのでは、と思い始めています。

人気低下

商品の人気度を測るには、「月次資金流出入額」を見ると、わかりやすいです。

SBI証券で、「三井住友TAM-世界経済インデックスファンド」の月次資金流出入額を見ると、


2017年の中頃に、それまで大したことがなかったのに、急に大幅なプラス(人気上がる)になっています。

ですが、2017年後半に入ると、ガクッと減ってマイナスに転じ(人気下がる)、2018年になると、プラスになったものの、以前ほどの大幅なプラスはありません。

■大幅なプラスは「3000円本」が原因

2017年中頃の大幅なプラスは、おそらく横山さんの「3000円投資」本が売れたおかげです。

私の手元にある「3000円投資」本の奥付を見ると、2017年3月7日 28刷とあります。28刷は、バカ売れですよね。

本がバカ売れした時期と、「三井住友TAM-世界経済インデックスファンド」に資金が流入した時期が、ちょうど重なるわけです。

「3000円投資」本を読む人は、投資を始めたばかりの人が多いはず。

「よくわからないけど、本でイチオシと紹介されてる『三井住友TAM-世界経済インデックスファンド』を買ってみるか」

と、投資初心者が本ですすめられるまま、この商品を買ったことが、2017年の中頃の大量の資金流入につながったと推察しています。

■投資の勉強をすると、考えが変わる

もっとも、とりあえず買ってみたものの、その後半年ぐらい、少しずつ投資の勉強をしていくと、私みたいに

「この商品より、もっとよい商品あるじゃないの?」

と疑問に思う人が出てきて、2017年後半ごろの資金流出が起きていると、分析してます。

本が出版されたのは、2016年6月24日ですから、その後、より良い商品が登場したことが大きいと思います。

良くないところ

今回調べてみて、「三井住友TAM-世界経済インデックスファンド」の良くないところを挙げてみますね。

良くない理由 その1:信託報酬が「年率0.54%」と高め(2018年10月現在)

「3000円本」には、信託報酬が「安い」と紹介されています。

たしかに、バランス型投資信託は、一般的に信託報酬がやや割高の傾向があるので、「0.54%」でも安いのかもしれません。

ですが、

・近年、業界の経営努力によって、信託報酬の「引き下げ競争」が行われていること
・個人的に、投資する商品は「信託報酬が0.3%以下」を基準にしていること

ことからすると、「0.54%」は、やっぱり高く感じます。

良くない理由 その2:ほかに良いバランス型投資信託がある

信託報酬がもっと低いバランス型投資信託があるんですよね。

たとえば、

三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 信託報酬 「年率0.1728%」

「0.1728%」です!

「三井住友TAM-世界経済インデックスファンド」と比べ、「0.3672%」も低いです。これは大きい。

信託報酬は低いに越したことはありません。とくに5年以上の長期運用ならば、「0.1%」違うのならば、乗り換える価値がある、という専門家の意見を聞いたことがあります。

ちなみに、「三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は、「3000円」本で、「こちらもオススメ!」と、2番目にオススメされている商品です。1番目は「三井住友TAM-世界経済インデックスファンド」。

良くない理由 その3:バランス型と言っても「株式」と「債券」のみ

これは、個人的理由になります。

わたしは、投資はイデコでもやっているのですが、イデコでは「株式(の投資信託)」に掛金100%を配分しています。「株式」オンリーの、ハイリスク・ハイリターン志向です。

なので、リスク分散の視点から、一般口座では「株式」以外の資産クラスに分散投資したいのですよ。そのための、バランス型投信でもありますし。

ですが、「三井住友TAM-世界経済インデックスファンド」だと、

・日本株
・先進国株
・新興国株
・日本債券
・先進国債券
・新興国債券
・日本REIT
・外国REIT

の8つの資産クラスのうち、「REIT」は入っていないので、6つしかカバーできません。

しかも、「株式」の割合が、なるべく少ないバランス型投信だと都合が良いのですが、「三井住友TAM-世界経済インデックスファンド」は、「株式」が50%も占めます。

これは、わたしが望むバランス型投信ではないですね。

結論

バランス型投資信託としては、「三井住友TAM-世界経済インデックスファンド」よりも、「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」のほうが、

・信託報酬の低さ(「0.54%」→「0.1728%」)
・分散投資の点(6つの資産クラス→8つの資産クラス)

で「優れている」ので、乗り換えることを検討しています。

※後日談
「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」に乗り換えました。

皆さんにも、「投資初心者がこれ一本で」というバランス型投資信託をお探しならば、「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」をオススメしますよ。

今回紹介した本

はじめての人のための3000円投資生活
横山光昭
アスコム
売り上げランキング: 1,546

 

私が投資を始める際に初めて買って読んだ本。
わかりやすいので、投資するきっかけ、入門書としては、大変良い本だと思います。

-資産運用